国指定重要文化財「熊本大学 五高記念館」プロジェクションマッピング2024

文化資源 × 大学生の発想が生み出す新たな価値
熊本大学の象徴とも言える「五高記念館」。その歴史的建造物の魅力をより多くの人に伝え、学生たちにとっても特別な思い出となる体験を創出するために、プロジェクションマッピングの企画・制作を行いました。
文化資源の利活用という視点と、学生たちの自由な発想を融合させたこのプロジェクトは、単なる映像演出にとどまらず、熊本の自然・文化・学びの象徴としての「五高記念館」の新たな価値を引き出す試みとなりました。
プロジェクトの背景
五高記念館は熊本の歴史と教育の象徴的存在であり、その魅力をさらに広めるために、学園祭の催し物としてプロジェクションマッピングを実施することになりました。
特に、「学生時代の心に残るものにしたい」という想いが込められ、単なるイベントではなく、学生たちのクリエイティブな挑戦が形になる場として位置付けられました。
課題
学園祭の一環として、いかに「記憶に残る体験」にするかが課題でした。そこで、五高記念館の歴史的背景と、熊本という土地が持つ文化的な文脈を掛け合わせ、学生たちの未来へとつながるメッセージを映像作品として表現することを目指しました。
提案 – 熊本の自然・文化・学びを象徴する映像表現
プロジェクションマッピングのテーマは「熊本の自然・文化、そして学び」。熊本の雄大な自然や歴史が織り込まれ、五高記念館が「熊本から世界へ羽ばたく学生たちの想いを映し出すキャンバス」として機能するように設計。
何度も企画ミーティングを開催し、学生たちがアイデアを出し合いながらコンセプトを形成。最終的に、「五高記念館は、学びの象徴として未来へ続いていく」というメッセージを込めたプロジェクションマッピングが完成しました。
心に刻まれた五高記念館の新たな魅力
このプロジェクトは、五高記念館の歴史的意義や存在価値を再認識する機会となっただけでなく、学生たち自身が「熊本大学の誇り」を改めて感じる場にもなりました。
- 観覧した学生や来場者からは「歴史と未来が融合した素晴らしい演出だった」との声が寄せられ、映像の力で文化財の価値を伝える新たな手法として評価されました。
- 熊本大学OBとしても、未来を担う学生たちの可能性を感じることができ、彼らの新たな挑戦への後押しとなる機会となりました。
今後の展開
今回の取り組みは、歴史的建造物を活用した文化プロジェクトの可能性を示しました。今後も熊本の文化資源を活かした新たな表現の場を創出し、地域と大学、そして学生たちの成長につながる取り組みを推進していきます。
Year: 2024 Client: 熊本大学
